シュレベール博士(精神科医)が勧めるイメージ法

ピッツバーグ大学病院代替医療センターの精神科医・教授であるシュレベール博士は、大学病院での臨床経験から、薬物や精神分析に頼らずに、心身問題を解決するための7つの方法を推奨しています。

ハートマスが開発したエムウェーブとコヒーレンス技法は、そのうちの1つであり、『フランス式「うつ」「ストレス」完全撃退法』という彼の著作においても紹介されました。

第3章 心と理性
第4章 心臓のコヒーレンシーを体験する

さすがに彼の洞察は深く、多くの人にとって、コヒーレンスを達成するためのヒントになると思いましたので、紹介いたします。

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ゆっくり、深く呼吸し続けながらも(無理はしてはならない)、身体の重要なこの部分(=心臓)を通して息を吸うことと吐くことを頭のなかでイメージしてみる。感じるだけでもよい。息を吸うことで、その部分が必要としている酸素が供給され、息を吐くことで、必要なくなった老廃物をすべてその部分が処分してくれる、と想像してみよう。

息を吸ったり吐いたりするゆっくりとした穏やかな運動によって、自分があげた贈りものを心臓が活用している、と想像するのだ。

心臓は、子供のように、ぬるま湯を張った小さな浴槽のなかにプカプカ浮きながら、誰にも拘束されず、自分のペースで自由に心ゆくまではしゃいでいる。

あなたの愛する子供が遊んでいるときのように、自然の居場所のなかでそれ自体でいること以外に何も要求しない。穏やかで優しい空気を心臓に与え続けながら、心臓が自分のやり方で行っていることをただ見守っていればいいのだ。

胸のなかに広がった熱い感覚または膨らんでいく感覚に自分をつなげ、その感覚に寄り添い、考えながら息を吐くことによって、その感覚をさらに促すようにする。

<中略>

その感覚を促すための効果的な方法は、目の前にあることを認め、感謝するという感覚を直接引き起こし、その感覚を胸いっぱいに満たすようにすることである。

心臓は、生き物に対してであれ、物事に対してであれ、さらに世界は善であるという考え方に対してであれ、感謝の念や、まったく単純に愛情を持つことに、とりわけ敏感である。

多くの人は、自分が愛している子供や自分を愛している子供の顔、あるいは家族同然のペットの顔を思い浮かべるだけでよいだろう。

そうでない人にとっては、内的な感謝の気持ちをもたらすのは自然のなかでの平和な光景かもしれない。さらに、別の人にとっては、スキーの滑降とか、ゴルフの完璧なスイングとか、追い風に乗っているヨット・・・など、スポーツの幸福な記憶とともにそうした感謝の感覚がよみがえるだろう。

こうした練習の最中、胸のなかで生まれ、顔で開花したかのような微笑みがゆっくりと唇に浮かんでくることもある。これこそ、コヒーレンシーが完成したというわかりやすい印である。

『フランス式「うつ」「ストレス」完全撃退法』 pp. 80-82
(アーティストハウスパブリシャーズ刊)

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