エムウェーブを開発したハートマス財団(米・カリフォルニア州)は、もともと「感情」と「心臓」の関係性についての研究を推進し、実用的な感情マネジメント・ストレスマネジメント法を普及するために、1991年に設立された非営利法人です。
創業者ドック・チルドリ氏は、「心臓」を意識することが、気持ちを安定させる作用があることを「経験的」に感じ取っていました。「これを世界中に普及させたい」と考えたものの、このような経験論だけでは、世界中にその効果や方法を普及させるには不十分であることは明白でした。
ドック・チルドリ氏は、人々が納得するには、もっと科学的にこれを追求する必要を感じ、リーダーシップを発揮することで、心理学者や人材開発専門家などのチームを作り、ミーティングや討論を重ねました。そして、これがハートマス財団の設立に繋がったのです。
設立当初は、なかなか研究実績が認められずに苦労しました。しかし、1995年に、スタンフォード大学名誉教授のティラー博士との共同研究が、『アメリカ心臓病学ジャーナル』に掲載され、共感的な感情がコヒーレンス状態を生み出すことが、科学的に証明されたことがきっかけとなって、ハートマス財団の「感情と心臓」研究は、徐々に注目を浴びるようになりました。
エムウェーブ(旧名:フリーズフレーマー)は、この研究をベースに1998年に、開発されたものです。
現在、病院、学校、企業、軍隊、官公庁などで、ハートマス財団の開発した感情マネジメント法が使われており、エムウェーブは、それを効果的に習得するためのツールとして、中心的な役割を果たしています。