嗅覚(匂い)の活用

前回、音楽を聴きながらコヒーレンス法を実践することのメリットを紹介しました。聴覚などの五感(聴覚、触覚、視覚、嗅覚、味覚)を活用するということは、その感覚に対する注意集中に繋がります。実は、この「ある感覚に注意集中すること」がコヒーレンスに非常に効果的なのです。

五感を上手に活用できれば、コヒーレンス法をより上手に行うことができるのです。

今回は、五感の中でもかなり強力な感覚である嗅覚を取り上げます。最近では、アロマテラピーという香油(アロマオイル)を利用したセラピーが人気ですが、これはまさに嗅覚を利用したリラクゼーション法でです。

アロマオイルのような特別の香りでなくても、煎れたてのコーヒーの香りなども、気持ちを落ち着かせてくれる、集中させてくれる効果を、誰もが感じたことがあると思います。

アロマセラピーは、アロマオイルやアロマキャンドルを活用すれば、非常に簡単にできますので、興味のある人はアロマセットなどを購入しても良いでしょう。

ただ、実際にコヒーレンス法を実践する時に、必ずしもアロマオイルなど、本当に香りを発するものを利用する必要はありません。

というのは、実際に今は感じていない「嗅覚」も想起できるからです。

私がよくやるのは、ある光景を思い浮かべて、その光景での香りや匂いを想起することです。例えば、私は海辺、ハワイのビーチというよりも、特に漁港が好きなので、漁船が係留されている港にたたずむ自分自身と、漁港独特の、魚が混じった匂いを想起します。

これが上手にできたときには、私の場合、ほぼ間違いなく高コヒーレンスに突入し、維持できます。

私にとっては、漁港を想起することは、非常に効果的ですが、人それぞれ異なりますので、自分にとって心地のよいものを見つけてください。

(例)
●富士山頂で体験した「澄んだ空気」
●花畑を散策したときの「ラベンダーの香」
●恋人や配偶者のお風呂上りの「シャンプーの香」
●旅行先で味わった「エスプレッソの香」

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