喘息と喘鳴障害(VCD)をもつジュニアフィギュアスケート選手

コロラド州デンバー市にある国立ユダヤ医療センターの小児科医であるスーザン・ブルグマン医師からの報告です。ブルグマン医師は、アレルギー、喘息、喘鳴(ぜんめい)(*1)をもつ子供たちの治療を専門としています。

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ジャネルは、16歳の競技スケート選手です。喘鳴が複雑に絡んだ喘息と診断され、呼吸疾患支援団体から紹介されたのがきっかけでした。

ジャネルは毎日の練習と、スケート競技大会での演技が、息切れによって影響を受けていると感じていました。ただ、その息切れは、喘鳴に関係するもので、喘息治療薬に関係するものだとは考えていませんでした。

喘鳴により、スタミナがなくなり、与えられた練習をフルに、疲労も息切れもなく、やり遂げる能力に影響を与えていたのです。

ジャネルは、フィギュアスケートの成績向上に、ある意味、とりつかれていました。あまりに厳密にスケジュールに従い、時には、スケートをあまり面白いと感じることができなくなっていることも認めていたのです。

彼女の目的は、全米レベルでの競技大会で成功することでした。また、彼女は高校では、全科目A評価の生徒でした。

そこで、肩・首・顔の漸進的筋弛緩法(*2)と、エムウェーブ&コヒーレンス法を、ジェネルに組み合わせて指導したところ、およそ12週間で、素晴らしい改善を見せたのです。

ジャネルは、まず安静状態、そして座位状態、次に立位状態で、「心臓を意識した」横隔膜呼吸(*3)の練習を学びました。それから、最初はゆっくりと、それから徐々に激しくスケートをするといったように、徐々に酸素摂取量を増やす運動を行いながら、より自然に、そして完全に、呼吸をすることを学んだのです。その過程では、肯定的な期待感や見込みといったものもつように意識していました。

ジャネルは、以前よりもずっと自然な呼吸が徐々にできるようになっていきました。それに伴い、ジャネルのスケートは、より大きな自信と、より高いパフォーマンスを取り戻したのです。

毎日のコヒーレンス法を実践すること、そして、関連のストレス軽減アプローチは、呼吸疾患に影響を与える毎日のストレスに対処するための素晴らしい方法であることが示唆される事例でした。

(*1)
呼吸時に、気道が閉塞したり、 タンがからんだときに出るゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音のことを喘鳴(ぜんめい)といい、これによって呼吸困難が起こる場合があります。VCDは、しばしば精神的ストレスによって症状が発現し、気管支拡張剤の使用によって症状が改善しないため、心因性喘息や難治性喘息と誤診されることがあります。

(*2)
漸進的筋弛緩法とは、ギュッと閉じた手のひらを、一気に弛緩させるなどで、リラックス状態を得るためのリラクゼーション法です。簡単で手軽なリラクゼーション法として、アメリカでは広く活用されています。日本でよく知られている自律訓練法は、アメリカではそれほど普及していません。

(*3)
横隔膜呼吸とは、胸が膨らむような感じで呼吸をする方法です。いわゆる腹式呼吸では、おなかが「ぽこっ」と膨らむのが良いとされていますが、横隔膜呼吸では、肩があがるような感じになります。

一般的にリラクゼーション法では、腹式呼吸が推奨されますが、必ずしも、腹式である必要はないようです。

【注意】
エムウェーブは医療器具ではなく、疾病治療の効果を約束するものではありません。エムウェーブには副作用はほとんどなく、安全に利用できるものと考えられますが、主治医・専門医の確認のもとで、利用することをお勧めいたします。

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