イアン・ウーズナムのストレス軽減法

~ ライダーカップ欧州チーム主将、イアン・ウーズナムのストレス軽減法

ウェールズ出身のイアン・ウーズナムは、マスターズ(1991年)を含め、世界で37勝をあげている48歳のプロゴルファーです。

ゴルフ好きの人なら、誰でも知っている名選手です。

ウーズナムは、2006年ライダーカップ(*1)の欧州チーム主将に選ばれており、その重責に対処するためにエムウェーブを開発したハートマス研究所のストレスマネジメントを始めたそうです。

以下は、Sporting Life.comの記事抜粋です。

<イアン・ウーズナムはリラクセーションを強調する>

2006年ライダーカップの欧州チーム主将に選ばれたイアン・ウーズナムは、ダブリン近郊のKクラブゴルフ場で行われる、9月の大会に備えた強化のために、ストレス軽減法を実践している。

ウーズナムの実践するハートマスシステム(*2)とは、不安の軽減や、個人の成果向上に関する15年にもわたる研究成果をもとにカリフォルニアで考案されたシステムだ。

「ハートマス(*3)は、非常に大きな変化を私にもたらした。最近はよく眠れるし、ストレスな状況においてもずっと穏やかでいられる。また、時差ぼけの影響に対処するにも役立っている」とウーズナムは言う。

「ゴルファーとしての経歴のなかで、もっと早くハートマスを知っていたらまた違っただろうと悔やむこともあるが、これからも直面するプレッシャーに上手に対処するのを後押ししてくれると、私は確信している。ハートマスは、最初はすこし複雑に聞こえるが、習得と実践活用は驚くほど簡単であった(*4)」

「もうすでに大きな違いを達成しているよ。じたばたしなくなったし、以前のように緊張していらいらすることがなくなった」

「リラックス状態にあるとき、よりよい決断ができる。ハートマスを知るために、私は、わざわざ自分自身でハートマスのプログラムを受講してきた。ハートマスは、誰にとっても、特に、厳しい仕事についている人にとって、非常に役に立つ。呼吸法のようなものを学ぶことになるが、それはあなたをより健康にすることを教えてくれる」

ウーズナムは、ライダーカップ主将として、スピーチをしなければならないことが、現在、彼を最も悩ますものであることを認めている。

「私のライダーカップでの冒頭スピーチが、その週における、チーム全体の雰囲気を作り上げる。私は、ハートマスが、その鍵となる瞬間まで、私自身を穏やかに保ち続けるのに役に立つであろうと考えている」
(*1)
プロゴルフ界では、100年以上も前から、2年に1度、文字通りトップクラスのプロゴルファー24名が無報酬で集まり、アメリカ出身者とヨーロッパ出身者にわかれ、地域の威信をかけて地域別対抗戦を闘います。

これがライダーカップです。

ライダーカップのメンバーに選ばれることは、それだけで非常に名誉なこととされています。タイガーウッズも、アメリカチームのメンバーとして、例年、無報酬でライダーカップに参加しています。

(*2)
ハートマスシステムというのは、ハートマス研究所によって考案されたメンタルトレーニング・感情マネジメントの総称で、多くの理論やツール、テクニック、プログラムなどで成り立っています。

(*3)
コヒーレンス法やエムウェーブは、ハートマスシステムを構成する要素ですが、それぞれの要素も、単純に「ハートマス」と呼ぶこともあります。この記事では、エムウェーブについては触れていませんが、ウーズナムがエムウェーブを活用していることは明らかです。

(*4)
ウーズナムのこのコメントは、非常に的を得ています。ハートマスのメンタルトレーニングは、生理心理学に基づいているので少し複雑ですが、非常に実践的なのです。

【補足】
ハートマスでは現在、PGA(全米プロゴルフ協会)と提携し、その本拠のあるフロリダ州において、ゴルファーとゴルフ教師向けに、ハートマス式のメンタルトレーニング教室を提供しています。

もちろん、そこではエムウェーブが使われています。

関連記事

  1. 米国ゴルフダイジェスト誌に掲載されたエムウェーブ活用法

  2. 学生の「数学」ストレスの削減に取り組んだシンシナチ大学の事例

  3. 【FAQ】受験生からの質問

  4. イラク派遣兵はどうやって感情的混乱を乗り切ったか?(前半)

  5. 3週間で数学力が35%アップした事例

  6. これこそストレスの解決策か?Part 2