アイスホッケーの本場、スウェーデンプロチームの取組事例

アイスホッケーといえば北米のプロリーグNHLが有名ですが、スウェーデンも、NHLに何人もの選手を送り出し、2006年のトリノオリンピックでは、男子は金メダル、女子は銀メダルを獲得した強豪国です。

本稿では、スウェーデンのプロリーグに属するアイスホッケーチームの、具体的なエムウェーブ活用法を紹介したいと思います。

2006年からスウェーデンにおけるハートマス提携先となったハートマス・スウェーデン(MGマネジメント社)からの報告です。

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ハートマス・スウェーデンでは、プロアイスホッケーリーグに属するプロチームの競技成績を向上させるために、ハートマス技法とハートマステクノロジー(フリーズフレーマー&エムウェーブ)を活用してきました。

アイスホッケーは、攻撃的かつスピーディーなスポーツで、プレー中には怒り、恐れ、嬉しさなどの様々な感情が起こりがちですが、選手は試合中、次のいずれかの状態に置かれています。つまり、氷上でプレーしているか、次のプレーのために、通称「箱」と呼ばれる待機エリアにいるかです。「箱」では、選手たちはしばしば不安を感じたり、いらいらしたりするのです。試合中には特に、そのときの自分の感情状態を変えることが非常に難しくなります。そして、否定的感情がうまく制御できないと、チーム全体のパフォーマンスが破壊されるのです。

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ハートマス・スウェーデンのCEOアンダー・ニールソンは次のように述べています。

ハートマスの活用可能性を探るにあたって、私たちは、氷上ではなく、「箱」における選手たちの感情状態を、不安定な状態からコヒーレンスな状態に変容させることから始めました。選手たちに、1対1でのメンタルコーチングを行ったときには、エムウェーブを活用しました。選手たちに、試合中に起こりがちな否定感情を追体験するように依頼し、そのような否定感情がどのように心拍リズムに影響を与え、プレーに悪影響を及ぼす不安定な状態を作り出すのかを、まずは実際に目で確認してもらったのです。

次に、コーチは選手たちにコヒーレンス法を指導し、エムウェーブを使いながら、コヒーレンス法が体内バランスの安定に非常に大きな影響を与えるのだということを実体験してもらいました。

その上で、コーチは選手たちに、コヒーレンスな感情状態を作るために、彼らが学んだテクニックを、「箱」において、実践するように指導したのです。今では多くの選手たちが、携帯型エムウェーブを試合中に使っています。そして最近では、選手たちは「箱」に戻ると必ず、コヒーレンスな感情状態に速やかに移行できるように真摯に感情制御に取り組んでいるのです。このような取組の結果、現在そのチームは、スウェーデンのプロホッケーリーグにおけるトップチームになっています。

ハートマス技法やコヒーレンス性を高めるツールを活用することによって、選手たちは、試合中に何が起こっているかについての気づきに関して、大きな違いを感じるようになったと報告しています。また、否定感情によるエネルギーの浪費を抑える代わりに高いコヒーレンス性を維持することで、体力面でのスタミナが増えた、脚の疲労感がリフレッシュされたなどの報告もあります。全体的なチームの結束力も高まり、昨シーズンよりもずっと高いレベルで戦うことができているとのことです。

■補足

このブログでは、これまでゴルフ・テニス・射撃・野球といったスポーツ競技における活用事例や、バドミントンの体験記を紹介してきました。今回も、アイスホッケーという競技をご存知であれば、「なるほど!」と思える活用法/活用事例でした。

「リラックスした緊張状態」や「認知力や注意力が高まっている状態」を作ることが、その競技にどのようなメリットをもたらすのか?、という観点から考えることができれば、上記以外のどんな競技においてもコヒーレンスは応用できるはずです。

エムウェーブは、そのコヒーレンスをより簡単に習得することを支援するツールです。

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