質問一覧
Q. USBセンサーでは何の情報がわかるのですか?
このセンサーは、専門的な用語でいえば、「容積脈波」といわれています。このセンサーが測定しているのは、毛細血管中のヘモグラビン量です。交感神経が働くと、毛細血管は収縮し、血管中のへモグラビン量は減少します。副交感神経が働くと、毛細血管は拡張し、血管中のへモグラビン量は増大します。
センサーは、毛細血管に赤外線を照射し、その反射された取得された情報から、へモグラビン量を測定します。この交感神経と副交感神経の活動データを特別な解析にかけることで、心拍リズムを測定しているのです。これを心拍変動解析と言います。
最近よく薬局などで、「血管年齢」を測定する機器が設置されていることがありますが、実は同じ原理で、ヘモグロビン量を測定しています。ただし、解析の仕方が多少異なり、それにより「血管年齢」を測定しているようです。因みにあの機械は35万円程度するそうです。
Q. 鍼灸・マッサージの効果測定に活用できますか?
これまでの利用者からの報告では、施術前と施術後に、それぞれ5分間、安静状態での測定を行えば、多くのお客様に、コヒーレンス比率に大きな違いが現れるそうです。
ただ、この数値はあくまでも目安ですので、厳密な効果測定を行うことができるとはお考えにならないで下さい。もともとエムウェーブは、ストレス教育ツールであり、測定ツールではありません。
鍼灸・マッサージ師の方であれば、施術効果の大まかな目安と、ご自身の専門の相乗効果として、クライアントが自分でできるストレス軽減支援としてお役立てください。
Q. 測定データを取り出すことはできますか?
エムウェーブPCについては、全てのデータの取り出しは不可能ですが、0.5秒間隔のIBI(interbeat interval)の時系列データを読み出すことは可能です。サンプルデータはコチラ これは、HRVの元となる時系列データであり、上記のようなデータファイルとして簡単に吐き出すことができます。<faTrendIBI>以下の数値が、0.5秒毎の拍動間隔(IBI)で、「698.000000」とは、IBIが0.698秒ということです。
<faTrendTRG>以下の数値は、コヒーレンス得点に関するものなので、あまり意味はありません。
これらのデータを独自のプログラムで解析、利用されるのは自由ですが、本来のエムウェーブPCの活用法ではないので、この点に関してのサポートはできませんので、ご了承ください。
Q. LF/HF比率、SDNNなどを測定することはできますか?
エムウェーブPC本体には、これらの数値を測定する機能はついておりません。繰り返しになりますが、もともとエムウェーブは、ストレス教育ツールであり、測定ツールではありません。
ただ、心拍変動に関する上記のIBIデータをフーリエ変換の計算式に入力すれば、LF/HF比率、またSDNN・SDANNを算出することができます。ただし、フーリエ変換は複雑で、特別な解析ソフトが必要な場合が多く、これまでは、なかなか手軽に計算することができませんでした。※2007年12月、エムウェーブPCのユーザーであるTawada氏が、厚意で、エクセルでの簡易計算式、および計算マニュアルを作成して下さいましたので、無料で公開します。
下記の注意点をご確認の上、計算マニュアルをダウンロードして下さい。本来のエムウェーブPCの活用法ではないので、この計算マニュアル、およびその内容についての質問・サポートは一切受け付けていません。
この計算マニュアルによって算出されるLF、HFおよびLF/HF比率の数値は、計算誤差が大きいので、日常の心理臨床における効果測定の目安にはなるかもしれませんが、専門誌に論文を発表するような研究には使わないで下さい(SDNNやSDANNの計算は精密な値が出ます)。この計算マニュアルの内容の実行については、すべて自己責任のもとで行ってください。内容の実行により発生したいかなる直接、間接的被害について、マニュアルの作成者、および当社はその責を負いません。
注意点を確認の上、実行マニュアルをダウンロードする
※2016年11月、エムウェーブPC日本語版の最新版であるemWave Pro Plus(英語版)において、LF/HF比率、SDNNが標準で簡易に測定できるようになりました!