国内導入例 大学の臨床心理士
国内専門家のエムウェーブPC活用例
大学職員の心理相談を担当する臨床心理士からの報告
私は、現在、ある国立大学医学部で、職員担当の心理カウンセラーとして勤務している臨床心理士です。
エムウェーブPCとの出会いは、日本ストレス・マネジメント学会の全国大会に参加した時です。その会場で行われていたデモンストレーションで、初めてエムウェーブPCのことを知り、私の修士論文(リラクセーションを取り入れたストレス・マネジメント)にも関連があり、今後活用できるのではないかと思い購入してみました。
勤務先の医学部では、職員の方々の個別カウンセリングの他に、予防的視点から全職員のスクリーニング面接を実施しています。当初は、研修医の鬱病を予防し、人材を確保することが緊急の課題だったのですが、現在では、調理、事務等の業務に携わっている方も含め、全部署の職員の面接を実施するようになっています。
例えば、ストレス度と労働状況をチェックし、現在の負担度ということで健康状態をお伝えし、状態をよくするための情報提供をするのですが、その中で、コーピングとしてのリラクセーションもお伝えし、希望者にはエムウェーブPCを使ってコヒーレンス状態を体験してもらっています。
深呼吸を行うことによって、心拍リズムが変化するのをパソコンの画面で見て、多くの方がリラクセーションへの関心を示してくださるのです。
また、定期的にカウンセリングをしている人の中で、心理的ストレスのため、体調が悪い方には、動作法によるリラクセーションを実施していただき、その前後にエムウェーブPCで自分の状態を確認していただくこともあります。
服薬をしながら仕事を続けておられる職員の方もおり、先日、動悸が激しくなりそうな時に深呼吸をして落ち着くことができたという報告を聞くことができました。
また、別の話ですが、難病支援センターという所で、ストレス・マネジメントについて講演をする機会があり、受講者の方に、エムウェーブPCを使ったコヒーレンスについて体験してもらいました。ある受講者の方は、自分の心拍リズムを画面で見ながら、「自分はこんなに緊張が高かったのか」と驚いておられました。また、理想的なグラフになっていた受講者の方に「安定していますね」とお伝えすると、安定剤を飲んできたと話してくださいました。見事にグラフに表れていたことに私自身驚いたということもありました。
その講演では、皆さんがリラクセーションを練習してみようと意欲を示してくださり、有意義な研修とすることができました。
呼吸法やリラクセーションが健康に良いことは昔から言われており、知っている人は多いのですが、続けることができないことが問題となるところです。今や、ほとんどの人が自分専用のパソコンを持って仕事をしている時代となっていることを考えると、パソコンにインストールして利用できるエムウェーブPCは、仕事の合間にも手軽に利用することができます。そういう意味では、続けやすいコーピング法と言えるでしょう。
今年は、ハローワークでも仕事をすることになりました。リストラや対人ストレスから鬱病になり退職し、心の傷を抱えたまま、次の仕事を見つけようとハローワークに来られています。そういう方々にも、簡単でわかりやすいストレスマネジメントをお伝えし、よりよい再出発のお手伝いができればと考えています。
臨床心理士 K.Y.