(USA Today記事)

強いプレッシャーのかかる試験準備のために、教師が生徒に教えるテクニックに、呼吸法と動作法をつけ加えよう。

現在、標準テストが、「落ちこぼれゼロ法」により、学力を測定する決定力になったことから、学校は試験不安をより真剣に考えるようになっている。研究調査によれば、生徒がリラックスして、良い気分にいる時のほうが、学力は高まる。

「たいてい、試験を受けるときには、本当にナーバスになってしまう。凍りついてしまうの。」

カリフォルニア州ホリスターのブレンナ・クラフト(17歳)は、ストレスが生徒の学力にどの程度の影響を与えるかについての実験研究において、呼吸法を学んだ。クラフトは言う。

「呼吸法を実践しているとき、ストレスはずっと減るし、より集中することができた」
Marco200.jpg クラフトは、全米各地で昨年行われた、カリフォルニア州を拠点とするハートマス財団の研究調査に参加した800人の高校1年生の1人だ。その非営利団体(ハートマス)は、55%の高校1年生は、高いレベルの試験不安を抱え、その不安を抱えた生徒たちの成績は、リラクセーションと気分を改善するハートマス技法を使った生徒たちよりも低いということを、調査で確認した。

今年から、全米各州は、「落ちこぼれゼロ法」により、全ての小学3年生から中学2年生に、(州共通の)数学と読解力の試験を受けさせなければならない。さらに、同法は、2007年度までに、小学校、中学校、高校の各段階において、最低1回は、科学の試験を受けさせるように、要求している。また、多くの州では、高校卒業には、生徒が修了試験に合格することを求めている。これらの試験は、通常、学校で行われるいくつもの試験に純加算されるものだ。

「教師は、これまでも生徒たちに、試験準備や気分転換の授業を行ってきた。今や、ストレス軽減法、そしてヨガまで提供されている」とジュディ・バウアー、元全米スクールカウンセラー協会会長は言っている。

バウアーは、ツーソン統一学校区のカウンセリング責任者だ。そこでは、複数の学校が、「脳運動(Brain Gym)」と呼ばれるプログラムを導入している。

そのプログラムは、脳への血流を向上させるようにデザインされた一連の動作によって、子供たちにリラックスしたり集中したりすることを教える。

「ここでは、教師とスクールカウンセラーは、試験のために何かをするのではなく、通常の学校生活の一環として行っているように努めている」

ハートマスやBrain Gymのようなプログラムにある考えは、プログラム参加者が、認知能力や記憶力を促進させるために必要な最高の状態に導くことにある。

「デラウェア州ウィルミントンのイーストサイド特別認可学校では、実際に効果がある」と学校の生徒開発責任者であるハワード・ペイトンは言う。

「これまでは、多くの生徒が、涙ながらに試験教室から出て行ったこともあるが、ハートマスを活用するようになってから、その7年制の学校では、多くの子供たちが、プレッシャーを最小限にとどめることができるようになった。結果として、数学と読解力のスコアは向上した」

「生徒たちは楽しい場所にいることを教えられる。できる限り大きく肺を一杯にするように息を吸い、そしてとてもゆっくりと吐く。同時に、目を閉じて、ペットと遊んでいたり、祖父と一緒にアイスクリーム屋さんに行ったりといったような楽しいことを想像するのです」

ハートマス研究所では、試験の前日は、少なくとも8時間以上の睡眠をとり、朝食には消化のよい健康な食事を取ることも推奨している。

【補足】
「落ちこぼれゼロ法(No Child Left Behind Act)」の施行によって、州の標準テストにおける生徒の成績が、学校毎に集計され、州内ランキングが公表されることになりました。

このランキングは、父母が学校を選ぶ際の目安となるばかりでなく、学校にとっては、目標数値に達成しない場合、教師が研修を受けたりするための補助金が受けられなくなったりするなどの不利益を生み出します。

学校がこのような試験対策の取組に必死になっているのは、このような事情があるからです。

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