Y.C.さん (女性・看護師)の体験談

「繰り返し行うことで、「コヒーレンスな感覚」を掴めるようになった。それは、頭でわかる、というより、体で掴んで覚える感覚だ」

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ストレス解消のためのメンタルトレーニングは、今回のエムウェーブが初めてでした。それまでイメージしていたものとは異なり、自宅でパソコンを使用し、ゲーム感覚で、好きな時に実践できるという点で、メソッドとしての手軽さを感じました。最初は毎回パソコンを開いて行うのは面倒では、などと思っていましたが、一旦始めてしまえば、なかなかおもしろくていい数値がでるまで何度も繰り返してしまうということが度々でした。

一方、看護師という職業柄、3交代勤務という勤務体系の中で、なかなか決まった時間・回数で、定期的な実習をを行うことが難しいのが、正直なところです。そのため、私の場合、帰宅後の一段落した時や就寝前の実施が、主となります。出勤前と帰宅直後の状態を比較できれば、自分の状態を知るという点でも、もっと良かったのなかと思います。

帰宅直後での実習では、コヒーレンス法を行っているうちに、緊張と疲労を感じている状態から、次第にリラックス状態へ導かれていく自分を感じることが出来ました。もちろん、最初から上手くいったのではなく、繰り返し行うことで掴めてきた感覚でもあります。最初にインストラクターより、「コヒーレンス法をしっかりと繰り返し行うことで、コヒーレンスな感覚を掴んでくださいね」とアドバイスを受けましたが、練習を重ねうちに、その言葉の本当の意味が分かった様な気がします。頭で分かるというより、体で掴んで覚える感覚、といった方がより的確でしょうか。

エムウェーブの利点は、まさにそこにあると思います。自律神経のバランス状態を、数値でみて把握することができる。赤、青、緑で色分けされたグラフで、そのバランスの状態がとてもわかりやすい形で表示されます。そして、その時々の自分の身体感覚(リラックス度)と比較対応しながら、チェックすることが出来ます。呼吸法を行ったあとに、すぐにみられることが、先に述べたようなゲーム感覚的要素に繋がってくるのではないかと思います。また、脈波グラフからは、自分の呼吸の特徴を掴むことが出来ます。

私の場合は、最初にインストラクターから、呼吸が浅いようなのでもっと深く呼吸をすればいいのではないかとのアドバイスも受けました。自分では呼吸が浅いとは全然思ったことがなかったので意外だったのですが、呼吸を意識的に行い、グラフで確認するということを繰り返すことで、自分の呼吸の仕方の癖を改善することができました。これは私にとって、大きな収穫でした。インストラクターのアドバイスに感謝です。

途中旅行に行ったり、仕事のペースが合わず、とぎれとぎれになってしまうことがあり、コヒーレンス値を高めるにはたいぶ時間がかかってしまいました。しかし、一旦高い値を出すことが出来れば、あとはこつを掴んだと同じで成功率はぐっと高くなりました。いまでは、実施前に大体自分の状態がどのようであるかは予想がつきますし、実際にでた数値と比較して楽しむという方法も出来るようになってきました。私は平均75を出せるようになりましたが、これからも継続することができれば、その数値をより高めることが出来るのではないかと思います。

あと、医療の職場にもこのようなシステムが導入され、勤務者が休憩時間や勤務後のひとときに、いつでも体験できるというような環境が設置されればいいなと思います。それが、ひとりひとりのメンタルチェック・ケアから始まり、やがては職場環境のポテンシャルエネルギーの向上へとつながっていくのではないかと思います。
(*1)
Y.C.さんがコヒーレンス法を実践している時の脈波グラフをみたところ、波の間隔(横幅)は、きれいに整っていたのですが、縦幅が短いのが特徴でした(画面上で1cm程度)

これは私が過去に色々と試行錯誤した経験から、コヒーレンス技法の第3ステップである「感謝」「いたわり」「愛情」などの肯定的感情は上手に想起できているのに、呼吸が浅い、もしくは、呼吸を統制していない時に起こることが分かっていました。

Y.C.さんは、かなり本格的に有酸素系のスポーツをされているらしく、平均脈拍数が50/分を下回っています。推測ですが、心肺機能が強いので、通常時は、あまり深く呼吸をする必要がないことから、呼吸が浅くなっていたのかもしれません。

実際は、呼吸を全く統制せずに、感情想起だけで、青や緑を出すことは非常に難しく、もし、緑を出せようものなら、それはかなりのハイレベルな集中状態と考えられますが、エムウェーブでは、青と緑の中間ぐらいの評価になります。

(*2)
医療や福祉の現場において、看護師や福祉士のバーンアウトが問題となっています。バーンアウトとは、燃え尽き症候群とも呼ばれ、過度で持続的なストレスに対処できず、張り詰められていた緊張が緩み、意欲が急速に低下してしまったようなときに表出される心身の症状です。患者に張り付いて献身的にサービスを行わなければいけない看護師や福祉士などにおいて、忙しく働いた後の一区切りしたときに、急激な燃え尽き症状を感じることが多いそうです。

病院におけるスタッフルームなどに、いつでも気軽に行えるエムウェーブがあれば、ここで指摘いただいたとおり、職場環境のエネルギーも向上していくでしょう。

因みに、最近、マッサージチェアが大ブームになっていますが、エムウェーブは、マッサージチェアとはコンセプトが大きく違います。エムウェーブで学習したストレス対処法は、職場でストレスを抱えた「その瞬間」に実践することができ、ストレスを解消することができるという点です。マッサージチェアは、確かに気持ちが良いものですが、仕事中にマッサージチェアに座ることはできません。

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