自閉症への専門家活用報告

韓国映画「マラソン」をご存知でしょうか?この映画は、自閉症を抱える息子を、マラソンを通して育てた母親の手記に基づく実話です。韓国では520万人の観客動員があったそうで、多くの人を涙させました。また、トム・クルーズ主演の映画「レインマン」でも、ダスティン・ホフマンが演ずる兄は、自閉症を患っているという設定でした。

このように自閉症は、非常に身近な障害の1つです。ただ、その名称からも、誤解されていることが多い障害でもあります。自閉症を、「引きこもり」と考える人も少なくありません。

自閉症は、生まれつきの脳障害で、1000人に1-2人の割合で発症すると言われています。自閉症の人たちは、見たり聞いたりしたことを、普通の人と同じように感じたり、言葉の意味を理解することができず、そのため、コミュニケーションが非常に難しいのが特徴です。また、衝動的な単純行動(手をたたく、体を硬直させる)を行うのも、自閉症の特徴の一つです。

フロリダ州の高校教師、ナンシー・アギナガは、自閉症を抱える生徒3名に対し、エムウェーブが自閉症の問題行動を軽減するかどうかを確認するために、次のような調査実験を実施しました。アギナガの生徒が抱えていた問題行動というのは、「他の生徒の真似をする」「手を叩く」「体を硬直させる」「逃げ出す」というものでした。これらの問題行動は、自らの学習だけでなく、他の生徒の学習をも妨害していたのです。

自閉症の生徒にコヒーレンス法は困難なので(特に「感謝」「いたわり」「愛情」などの感情を想起させること)、簡単な呼吸法のみを指導するのと同時に、「HeartZone」という集中力を高めるために作曲させた音楽を聴かせました。その上で、エムウェーブの「草原ゲーム」画面にて、集中が上手くできているときには、草原がカラフルに変わり、花が咲き、動物が顔を出す、ということを確認させたのです。

アギナガは、3人の生徒に対して異なった期間でトレーニングを行い(生徒A=3週間毎日1回、生徒B=2週間毎日1回、生徒C=1週間毎日1回)、実験前に比べて、実験期間中の問題行動がどの程度減少したのかを測定しました。その結果、生徒Aは94%、生徒Bは71%、生徒Cは69%の問題行動が減少したのです。

つまり、この実験で判明したのは、エムウェーブは効果があるだけでなく、長く使えば使うほど、効果は大きい、ということだったのです。

アギナガは、次のようにコメントしています。

『エムウェーブは、私が自閉症の生徒たちに取り組む包括的なプログラムの一部分ですが、プログラムを成功に導いている重要な要素になっています』

【注意】
エムウェーブは医療器具ではなく、疾病治療の効果を約束するものではありません。エムウェーブの副作用はほとんどなく、安全に利用できるものと考えられますが、主治医・専門医の確認のもとで、利用することをお勧めいたします。

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